マタイによる福音書(5:4)より
不幸が続いたとき、人は二度と笑えないように思います。自分が世界で一番不幸だと思います。
どうして自分ばっかり・・・
と自分の不幸な部分に気持ちを向けて、さらに落ち込んでいきます。
周りの人からは
「がんばって」
とか
「不幸なのはあなただけじゃない」
と言われますが、
「私の気持ちは誰にも分からない」
というのが正直なところだと思います。この言葉は、悲しいときは無理に笑うことはない。しっかり悲しめばよいということを教えてくれます。しかし、なぜ「悲しむ人は幸福」なのでしょうか?
ここで幸せについてのある研究を紹介します。配偶者を亡くした人(一般的に不幸)の幸福度について追跡調査を行います。調査結果では、多くの人が2年経つと悲しみから立ち直ることが出来たとあります。これは、とても重要な研究だと思います。
絶望的な不幸も、2年という時間が少しずつ癒やしてくれるのです。
今、絶望の底にいる人は、まずは2年間生きて下さい。決して死なないで下さい。2年後、
「あの頃は人生の底だった」
「あの時死ななくてよかった」
「あの時があったから今の私がいる」
と言える自分がいます。「時間が解決してくれることもある」ということを覚えておいてください。