前回、2018年の世界幸福度ランキングについて書きました。
世界幸福度ランキング2018年 発表!
2018年の世界幸福度ランキングが発表されました。世界幸福度ランキングは、国連が156カ国を対象に幸福度調査を行い発表されるものです。2012年から始まり、今回で6回目。「所得」「健康と寿命」「社会支援」「自由」「信頼」「寛容さ」などの項目...
それでは、世界幸福度ランキングはどのように決まっているのか知っていますか?実は様々な項目を総合して決めているんです。
幸福度ランキングの基準
- 人口あたりのGDP
- 社会的支援(困った時に頼れる人がいるか)
- 健康寿命
- 選択の自由度
- 寛容さ(過去1ヶ月の間に慈善団体に寄付をしたか)
- 腐敗の認識(政府や仕事が腐敗していないか)
このような基準に対して、各国ごと1000人にアンケートを行い、総合的に比較して決定しています。
この結果を分析したところ、日本は1〜3は比較的高い位置をキープしています。問題は4〜6です。4の選択の自由度に関しては、非正規雇用の問題や、女性の育休取得や保育所の問題などが大きいのではないでしょうか。6はリニアにおける談合、森友問題などが挙げられると思います。しかし、日本人が最も気にしなければいけないのは5の「寛容さ」の項目です。日本は-0.22と赤点状態。アジアは低い国が多く、中国は-0.19、インドは-0.05、韓国は0.00でした。しかし、低いアジアの中でも更に低い日本。震災が起きたとき、助け合える日本。優しい国民性をもつ日本。しかし、「寄付」というお金を介して誰かを助けることには大きな抵抗があるようです。
困っている人や、自然環境のために寄付をする人は幸福度が高いことが証明されています。日本は、以前の勢いを失ったもののアメリカ、中国につぐ第三の経済大国です。寄付をするのは社会的役割かもしれません。「情けは人のためならず」コンビニの募金箱に1円玉を入れるところからはじめてみてはいかがでしょうか。