悲しいから泣くのではない
泣くから悲しいのだ
これは、今から100年以上も前、アメリカの心理学者ジェームズとデンマークの心理学者ランゲが唱えたものです。この理論を「ジェームズ=ランゲ説」といいます。
人間が言葉を使い始めたのは、長い人類の歴史から考えるとつい最近です。それまでは自分の思いや感情を他人に伝えるときは「体の動き」で伝えていました。その為、今でも人間の感情は体のは動きの影響を大きく受けるそうです。
例を挙げると
- 笑顔でスキップしながら悲しいことは考えられない
- 足を椅子の上に乗せてふんぞり返って見た映画で感動の涙を流すことはできない
などですかね。
つまり、楽しくなくても笑顔でいると楽しい気分になるということです。
しかし、ただ笑顔でいればいいわけではなさそうです。
ミシガン州立大学の研究では、お店のスタッフが一日中作り笑顔で働くと、気分が逆に落ち込み、仕事の効率が下がることがわかりました。
無理に笑っても効果はないようです。しかし、旅行やパーティーなど幸せな光景を思い描きながら笑顔で働く従業員は、集中力や思考の柔軟性が発揮され仕事の効率が上がったそうです。
常に自分で未来に楽しい予定をつくり、笑顔で働くことが幸せに繋がりそうですね。