神は私たちに二つの手を与えてくれました。一つは受け取る手、もう一つは与える手です。
これは、アメリカ南部のバプティスト教会の牧師であるB・グレアムの言葉です。
日本人は人の手を借りるのが苦手です。
「お手伝いしましょうか?」
という温かい声掛けにも、つい
「大丈夫です。」
とこたえてしまいます。これは日本人独特の「他人に迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強いからだと思います。でも、声をかけてくれた人はどのように感じるでしょうか?
確かに誰かに頼むより自分でした方が気が楽だということはあります。でも、すべてにおいて自分ひとりで頑張ろうとすると疲れてしまいます。誰かに頼るということは悪いことではありません。誰かの親切を断ってまで一人で物事を進めるのは強さではありません。
人はひとりで生きていくことはできません。お米を作ってくれる人、野菜を作ってくれる人、服を作ってくれる人、家を建ててくれる人。いろいろな人に支えられて生きています。誰かに手伝ってもらったり、誰かを手伝ったりする中で生きています。他人に弱さを見せられるのは強い人です。与えられる人です。助け合いの精神の中に幸せはあると思います。